魔石は非常に高価らしいが、魔獣は非常に凶暴で倒すのが困難で、冒険者がパーティを組み倒せるレベルらしい。父親一人が倒して売っていたら目立つから、肉や素材だけを売っていたのかもな。目立つのを嫌っていたからな……とユウは理解した。
「その収納袋も、魔石の粉が混ぜられて作られているのですよ」エリーが教えてくれた。
なるほど……魔石を利用して付与魔法をかけてあるのか。ってことは……剣に魔力を頻繁に注ぎ込む必要がなくなり、威力と効果がそのまま維持できるようになるのかもな。
だとしたら、俺の家の周りにゴロゴロと魔石が転がってることになるんだが……毎回放り投げてたし。なんだか魔力を感じる石だな……とは思ってたんだけどな。気にもしなかったが、猛獣の魔力が宿ってるのかと思ってたけど……まさにその通りで、それが魔石じゃん。普通の獣には入ってない理由も解決したな。幼いころから当たり前に感じていたので、そういうモノかと理解していて何の疑問も持たずに過ごしていた。
とはいえ村では売れないし、これまで通り魔石は自分で使う感じでいいかな……。金に困ったら拾ったとか、弱ってる魔物を発見して倒したことにすれば問題ないだろう。……父親と変わらない対応をするしかないらしい。
♢変わる日常と芽生える想い「エリー、明日町に行くから、果物を買ってこようか」とユウは言った。
エリーは目を輝かせて「はい、楽しみにしています!」と答えた。
ユウは作業を続けながら、ふと食器のことを思い出した。「それと、食器も買わないとだな……」彼は自分の頭の中で買い物リストを整理しながら呟いた。
エリーはユウの言葉に頷きながら「ユウさん、ユウさん何かお手伝いできることがあれば、言ってくださいね」と、優しい笑顔を見せた。
さっきからエリーは、手伝う気満々で声を掛けてきてるよな……。世話になっているから、俺の役に立とうと思っているのか?
解体してる時にもエリーに見つめられてた気がするが、ワンピースだから向かいで屈むと……純白のフリルが揺れる、可愛らしいパンツがちらりと見える。そのはにかんだようなピンク色の小さなリボンが、ユウの視線を釘付けにした。まさかこんな無防備な姿を見せられるとは、とユウは内心動揺しながらも、なぜだか胸の奥がキュンと締め付けられるような、甘く焦がれるような感情が湧き上がる。頑張ってくれるエリーのために、やっぱり椅子でも作ってやるか。
昼食作りはエリーが積極的に手伝ってくれたが、刃物は見てると危なっかしいので野菜を洗ってもらったりした。
「他にはありませんか? 洗濯でもしますよ」とエリーは元気よく言い、ユウに向かって微笑んだ。
「エリーに洗濯なんてさせられないぞ、汚いしな」ユウは少し照れくさそうに答えたが、エリーの申し出に感謝していた。
「汚いなんてとんでもないです。ユウさんの服ですから汚いなんて思いません」エリーは真剣な表情で言い、ユウの服を大切に思っていることを伝えた。
「じゃあ、俺がエリーの服を洗うのも気が引けるし頼むな」ユウは笑いながら答え、エリーの気持ちを尊重した。まるで本当の夫婦だよなと思った。
エリーはニコニコしながら洗濯を始めた。彼女の心の中には、好きな人の服を洗濯する喜びが広がっていた。
「わたしが好きな人の服を洗濯なんてする日がくるなんて……」とエリーは心の中で呟きながら、ユウの下着に触れるたびに、指先から伝わる彼の温もりや匂いにドキリと胸が高鳴る。彼の肌に直接触れていた布地を丁寧に洗うその行為は、まるで彼自身を慈しむようで、甘い羞恥心と嬉しさが入り混じりながら、洗い続けた。
♢町へ、そして再確認お昼を食べ終えた。エリーの手伝いもあり、予定よりも早く作業を終えてしまった。急遽、予定を変更し、村に行く支度を整えた。
「今日のうちに売りに行くか。それで明日は、ゆっくりするかな」とユウが呟いた。
ユウはエリーに買い物に行ってくると伝え、村に走って向かった。気配を消していたので、猛獣に会うこともなくすぐに到着できて良かった。
もし時間がかかって帰るのが遅くなれば、夕暮れになり辺りが暗くなり、視界が悪くなり移動速度も落ちて夜遅くなってしまう。エリーに心配をかけることにもなるし、お腹も空かせてしまう。村に向かう道すがら、ユウはエリーのことばかり考えている自分に気づき、苦笑した。この数日で、彼女が自分にとってどれほど大切な存在になったのかを実感する。愛おしい、そう素直に思えた。
大型の猪の革と牙だったので、少し高めで売れて良かった。その金で、果物と食器に使い勝手が良さそうな椅子も買い、帰ろうとした時に兵士が似顔絵を描いた紙を見せて人探しをしていた。俺も声を掛けられ、紙を見せられるとエリーの似顔絵だった。やっぱり探されているのか。ユウは一瞬緊張したが、冷静に対処することを決意した。
帰り道では獣に数匹に会ったが、逃げきることができたし、数匹倒すこともできた。ユウは急いで家に戻り、一応報告をした。
「エリー、無事に戻ったぞ。ちょっと村で見かけたことがあるんだが……」ユウはエリーに兵士のことを伝え、彼女の今後を確認しようとした。
「問題はないと思いますが、やっぱり探されていましたね。心配をお掛けしてすみません」エリーは少し不安そうに言いながら、ユウの顔を見上げた。
「大丈夫だ。気にするなよ」ユウは優しく笑いながらエリーの肩を軽く叩き、安心させるように答えた。
「革が思ったより高く売れたから、お前に果物を買ってきたぞ。良かったら食べてくれ」ユウは袋から果物を取り出し、エリーに手渡した。
「えっ!? わざわざ買ってきて頂いたんですか。ありがとうございます」エリーは目を輝かせ、ユウに感謝の気持ちを込めて微笑んだ。
彼女は果物を手に取り、その香りを楽しみながら嬉しそうにかじりついた。その屈託のない笑顔を見た瞬間、ユウは納得した。ああ、この笑顔を見たくて、俺は買い物をし、早く帰宅したいと思っていたんだ、と。
魔石は非常に高価らしいが、魔獣は非常に凶暴で倒すのが困難で、冒険者がパーティを組み倒せるレベルらしい。父親一人が倒して売っていたら目立つから、肉や素材だけを売っていたのかもな。目立つのを嫌っていたからな……とユウは理解した。「その収納袋も、魔石の粉が混ぜられて作られているのですよ」エリーが教えてくれた。 なるほど……魔石を利用して付与魔法をかけてあるのか。ってことは……剣に魔力を頻繁に注ぎ込む必要がなくなり、威力と効果がそのまま維持できるようになるのかもな。 だとしたら、俺の家の周りにゴロゴロと魔石が転がってることになるんだが……毎回放り投げてたし。なんだか魔力を感じる石だな……とは思ってたんだけどな。気にもしなかったが、猛獣の魔力が宿ってるのかと思ってたけど……まさにその通りで、それが魔石じゃん。普通の獣には入ってない理由も解決したな。幼いころから当たり前に感じていたので、そういうモノかと理解していて何の疑問も持たずに過ごしていた。 とはいえ村では売れないし、これまで通り魔石は自分で使う感じでいいかな……。金に困ったら拾ったとか、弱ってる魔物を発見して倒したことにすれば問題ないだろう。……父親と変わらない対応をするしかないらしい。♢変わる日常と芽生える想い「エリー、明日町に行くから、果物を買ってこようか」とユウは言った。 エリーは目を輝かせて「はい、楽しみにしています!」と答えた。 ユウは作業を続けながら、ふと食器のことを思い出した。「それと、食器も買わないとだな……」彼は自分の頭の中で買い物リストを整理しながら呟いた。 エリーはユウの言葉に頷きながら「ユウさん、ユウさん何かお手伝いできることがあれば、言ってくださいね」と、優しい笑顔を見せた。 さっきからエリーは、手伝う気満々で声を掛けてきてるよな……。世話にな
「俺の親父はできたぞ」とユウは少し自慢げに、過去の父親の強さを思い出しながら答えた。「そうですか。お父様はできたのですね。でも、何人かの兵士の方や冒険者の方を見ましたが、普通の方はできないと思いますよ……」エリーは納得しながらも、他の兵士や冒険者たちの実力を思い浮かべて答えた。「他のやつが、どんな猟をしてるのか見たことないしな」ユウは照れくさそうに笑いながら答えた。 エリーの言う通り、他の冒険者たちとの違いを感じていた。他のやつがどんな狩りをしているのか見たことはないが想像はつく。俺も元々は、そっちの猟の仕方だったんだがな……と思った。 手が汚れたので、手を洗おうと収納袋から水筒を出した。「悪いんだが、ちょっと手伝ってくれないか? 水筒を持っててほしいんだが」と言い、エリーに出した水筒を手渡した。「私に、できることなら何でもお手伝いをいたします!」エリーは嬉しそうに言い、ユウのために何かできることがあることに喜びを感じているようだった。「手を洗いたいんだ、水を少しずつ出してくれるか?」と、なぜか嬉しそうな顔をしていたエリーにお願いした。「はい」とエリーが素直に返事をしたが、小首をかしげ不思議そうな顔をして俺を見つめてきた。 普通ならば、貴重な飲み水を使い、手を洗うことなどにもったいない。狩りを終えて、帰宅してからでも良い。エリーも父の狩りに同行したことが数回あり覚えていて、同行者の方から飲み水の大切さを聞いたのを覚えていた。「手を、きれいにしないと、エリーの手を触れないからな」 自然に恥ずかしいことを言ったのを、言い終えてから気づいた。徐々に顔が赤くなってくるのが分かる。「そんなことを、気になさらなくても……。あ、ありがとうございます……」 俺につられて、エリーの顔も赤くなり、恥ずかしそうに微笑んでいた。その表情は、まるで咲き始めたばかりの花のように可憐で、頬には淡い桃色がさしている。小さく握られた白い指先は、まるで触れるのをためらうかのようにそっと絡まり、その仕草の一つ一つから、喜びと照れが伝わってくるようだった。伏し目がちに揺れる長い睫毛が、彼女の秘め
顔を赤くした俺は、何も言えず。「え? えっと……朝の挨拶ですっ。お嫌でしたか? 昨日、頬を触りあったので……それが、嬉しくてキスをしてみたのですが……。それに……昨日は……はぅ……♡」徐々に目が覚めて昨日のことを思い出したのか、だんだんと顔が赤くなり、エリーは布団に潜ってしまった。「え? あ、そ、そうか……挨拶は、良いことだよな。うん。良いと思うぞ……ありがとな」俺が勝手にキスをした罪悪感も、これで消えてきた。お互いに頬にキスをしたわけだしな。「はいっ。そう言ってもらえて安心しました……」ホッとした表情をして、エリーは布団から顔をちょこんと出した。 その行動というか、表情が可愛く……ついエリーの頭を撫でてしまった。「わ、わわぁ……はぅ……。朝から優しくしないでください。……うぅ……やっぱり、もっとぉ……ナデナデしてください」布団に潜ったまま、俺の胸に抱きつき、甘えてきた。 これじゃ……恋人同士のようじゃないか? 俺も嫌じゃないし……しばらくエリーの頭を撫でて、布団の中で過ごした。「さ、そろそろ猟に行く準備をするぞ」このままだと、昼になってしまう。 エリーも思い出し布団から出ると、嬉しそうに着替えだした。一言、言ってから着替えてくれ……。 ♢森での狩り 昨日もよく眠れなかったユウが、朝食を食べ終え、猟に行く準備をする。 隣の倉庫に行き、古い剣、ナイフ、収納袋、水筒、食料などを用意した。着替え終わったエリーは、大人しく座って待っていた。「昨日、渡された短剣なのですけど、私は使ったことがないのですけど……大丈夫ですか?」用意したものを収納袋に入れていると、エリーに聞かれた。「お守りみたいな物だな。いざとなったら振り回してれば良いと思うぞ」いざという時がこないように守り切るつもりだけどな。「……分かりました。お守りなのですね」お守りと言われ、エリーは大切そうに短剣を撫でてニコニコしていた。「そろそろ行くか。家から近いといっても、猛獣の棲む森の中だからな。気を付けろよ」気配察知があるから大丈夫だが、森の中の山道は足場が悪いし、猛獣以外にも
「ゆ、ユウさん……ぬるぬるしてます!」と嬉しそうに言ってきた。 どうやらエリーは……俺の出した精子を指で触っていたらしい。 「……あのぅ……ユウさんの、まだ大きいですね……」と太ももに触れていたので気付いたらし。「わたしの太もも……気持ちいいのですか? お使いになられても……かまいませんよ?」と言ってくると、太ももを微妙に動かして息子を擦ってくる。 それに……俺もエリーの胸を触れていたので、一気に興奮しお互いに唇を重ね、キスをしながら俺は腰を動かした。エリーの太ももに、いつの間にか息子が挟まれて、くちゅくちゅと音を立てながら擦り付けていた。「んっ……あ、んんっ……はぁ♡ はぅ……♡ れろれろ……んっ……ちゅぅ……♡」エリーも興奮して甘い声を出し、夢中でキスをして体をピクピクと震わせていた。 まるでエリーと本当のエッチをしているような感覚になっていた。前世で見た動画と全く同じだよな……それにエリーの太ももの柔らかな感触にエリーの反応がヤバすぎる。 キスをすると柔らかな舌に絡ませると、驚いたように体をビクッと反応させ一瞬逃れようとしたが、自分からキスを求めるようにちゅぱっ、ちゅぱと唇を重ねた。「はぁ、はぁ……。ちょっとビックリしちゃいました。急にユウさんの舌が……はぅぅ♡ お返しです……ちゅっ♡ んっ、んっ……♡」とエリーの小さく柔らかな舌が、俺の唇を舐め入ってきた。 キスを嫌がられたと思い、ちょっとショックだったが驚いただけだと分かり安心した。調子に乗り……エリーの首元にキスをして吸い付いた。
「……すべすべで、柔らかくて……良い触り心地だな」それしか言えないが、むにゅむにゅと柔らかな頬を自分から触っていた。「あの、私も……いいですか? ユウさんの頬を……お触りしても?」戸惑いと恥ずかしさが入り混じった声で聞かれた。 ……断る理由がないし、俺も触らせてもらってるし。「俺も触らせてもらってるし、好きにすれば良いんじゃないか? イヤじゃないしな」正直に言った。「わぁ……どんな感じなのでしょうか。私も……とうとう異性の男性に触れちゃいますよ……えいっ」と可愛く気合を入れた声を出して触ってきた。 柔らかな手が、俺の頬に触れられたのを感じた。エリーの指が、俺の頬を優しく撫で感触を確かめるように、むにゅむにゅと摘んできた。「ユウさんの頬……触っちゃいました!」嬉しそうに報告してきたが……知っているぞ。目の前にいるし、触られている感覚もあるしな。「ユウさん……幸せです。ユウさんも……抱きしめてきて良いのですよ? いつも……私からばっかりです」とエリーが言いだした。 いやいや……王女様だしダメだろ!? 良いのか?「いや、王女様だしな……ダメだろ……」思ったことを言った。「違いますっ。……今は……その違うのです! むぅ……ただの同居人なのです! ですので、お好きに触っても良いのですよ」と言ってきた。だが、ただの同居人だとしても……ダメだろ。恋人同士ならば良いとは思うが…… エリーが俺の手を掴むと胸元まで持ってきた。「あの……わ、私は……ここまでしか持ってこれませんが、男性の方なら……触りたいと聞いたことがあります……。その……どうぞ……」恥ずかしさから声が震えているのがわかる。きっと真っ赤な顔をしているんだろうな……。恥ずかしさか、緊張からか手も震えている。 握られていた手の力が緩み、その手は俺の腰に移動をさせてきた。「そ、そんな……事をしたら……触るだけじゃ済まなくなるぞ」いろいろと、しちゃうだろ……「え!? はわわ……。えっと……触る以外ですか!? 私は、なにを……されちゃうのでしょうか……? あ、男性の方は……エッチなことを考えると……ムズム
顔を赤くした俺は、何も言えず。「え? もう、好きにしてくれ」内心は嬉しく思っていたけど、恥ずかしすぎる……。 ……一緒に寝てる感じがするって……一緒に寝たいってことだよな? それって……俺に……好意を持っているって事だよな? ただ……寂しいってこともあるし。「はい! えっと、向こうを向いていてくださいね」嬉しそうに部屋の隅に行き、服を着替えだした。「俺は、もう寝るから……」と言い、布団に入って着替えている方向とは逆を向き、横になった。 エリーが部屋の明かりを消し、もぞもぞと同じ布団に入ってきた。 えっ!? 布団2枚用意してたよな? ……なんで? その疑問をエリーに聞いてみた。「お前、布団を2枚用意してたよな?」疑問をそのまま口に出した。「え……? はい。用意しましたよ?」とエリーが平然と可愛らしく首を傾げて答えてきた。 聞いている俺の方が、まるでおかしな事を言っている気がしてきた。俺、何かおかしな事言ってるか?「なんで、こっちに入ってくるんだ? 自分の寝る布団を用意していたよな?」と言い方を変えて確認をした。「一緒に寝たいので……ダメでしたか? 昨日は安心して、ぐっすり眠れましたし……」暗くて表情は見えないが、声の感じで笑顔で話しているのが伝わってくる。「じゃあ、なんで布団を2枚も用意したんだ?」そう、疑問点はこれだ。「ユウさんに、安心してもらうためですかね?」俺に安心? どういうこと? 布団を2枚並べて……安心させるって……? 別々に寝ると思わせておいてってこと!?「それ逆じゃないか!? 男がすることじゃないのか?」大胆なエリーの行動に驚きつつ、エリーに想われているのかも? とドキドキしてしまう